ヴィンテージスウェットとアインシュタイン

ヴィンテージスウェットは古着の中でも人気のあるアイテムです。
古着屋ではたくさんのヴィンテージスウェットが扱われていますが、どのような違いがあり、何が人気なのでしょうか。


ヴィンテージスウェットのディティール

1930年代のヴィンテージスウェット

  • クルーネックに、襟元にはガゼット、襟と裾・袖にはリブのついたプルオーバートップスがスウェットのスタンダードな形。
  • 1920年代にはこの形が完成し、約100年の歴史の中でさまざまなアレンジが加えられてきました。

ヴィンテージスウェットの特徴的な要素には以下の3つがあります。

  1. ガゼット
  2. スリーブ
  3. リブ

ガゼット (襟元のリブパーツ)

ガゼットのついたヴィンテージスウェット

ガゼットとは、襟元の逆三角形のリブパーツのことです。
もともとは汗を吸収する役割(「汗止め」)や襟の伸びをよくするために作られましたが、現在ではスウェットのアイコン的存在です。

ガゼットの種類

  • ハメコミ: 本体の生地を切り取ってはめ込むタイプ。初期のもので数が少なく人気。
  • ハリツケ: 本体の生地に重ねて縫い付けたタイプ。
  • 前V: 前面のみガゼットがついたタイプ。
  • 両V: 前後両面にガゼットがついたタイプで、前Vより希少。

スリーブ (袖の付け方)

セットインスリーブのヴィンテージスウェット

ヴィンテージスウェットは運動用に作られたため、腕の動きやすさを重視したデザインになっています。袖の付け方はシルエットにも影響を与える重要なポイントです。

スリーブの種類

  • セットインスリーブ: 肩に対して直角に付けられたスタンダードなタイプ。
  • ラグランスリーブ: 袖が襟から脇にかけて斜めにつけられるタイプ。
  • フリーダムスリーブ: 袖がS字を描くように縫い付けられるタイプ。動きやすさ重視。
  • 脇ガゼット: 袖の下に三角形のガゼットを付けたタイプ。

リブ (襟・袖・裾)

ハリヌキリブのヴィンテージスウェット

襟・袖・裾にはゴムのように伸縮性のあるリブがついています。運動中でもめくれにくくなるための工夫です。

リブの種類

  • ハラマキ: 裾のリブが腹巻きのように長くなったタイプ。初期のヴィンテージに多い。
  • ハリヌキ: 凹凸のあるリブ。セーターのような編み地で作られる。

ヴィンテージ「パーカー」

後付けフードのヴィンテージパーカー

フード付きのスウェットは「パーカー」と呼ばれます。ヴィンテージパーカーには以下のような特徴があります。

パーカーの種類

  • 後付けパーカー: クルーネックのスウェットに後からフードを縫い付けたもの。製造期間が短く希少。
  • ダブルフェイス: 生地が二重になっており、高い保温性を持つ。
  • カンガルーポケット: 腹部に付けられたハンドウォーマー用のポケット。

ヴィンテージスウェットの色

ごま塩のヴィンテージスウェット

グレー以外にも、カラフルなヴィンテージスウェットが存在します。

カラーと染色の種類

  • 先染め: 生地を作る前に染色。
  • 後染め: 生地になった後で染色。裏毛も同じ色になる。

カラフルなスウェット

  • クレイジーパターン: 左右非対称やマルチカラーのデザイン。
  • チームスウェット: チームカラーでカスタムされたもの。例: 米軍訓練用のネイビーブルー。
  • ナス紺: 紺色が退色し紫色になったもの。
  • 霜降り: 白と灰色の糸を混ぜて作られたまだら模様。
  • ごま塩: 灰色が強い霜降りの生地。

プリントスウェット

ラバープリントのヴィンテージスウェット

ヴィンテージスウェットのプリントは種類が豊富です。

プリントの種類

  • 水性プリント: 生地に染み込む伝統的な技法。
  • ラバープリント: ゴム樹脂で張り付けたプリント。

その他の人気プリント

  • キャラクタープリント: ミッキーマウスやスヌーピーなど。
  • 雪柄プリント: ノルディックセーター風の幾何学模様。

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