黒Tで網点が必要な理由
黒Tに載せる絵は、画面で見えているままでは出方が変わることがあります。
とくに、やわらかい陰影、細かい濃淡、薄い境目は、そのままでは良さが伝わりにくい部分です。
網点は、黒地でも絵の情報や空気感を見せやすくするための変換として役立ちます。
黒Tでは、同じ絵でも出方が変わる
黒Tでそのまま出しにくいのは、薄い情報ややわらかい濃淡です。
画面では自然に見えるものでも、布の上では輪郭や陰影の出方が変わることがあります。
ここで大切なのは、絵が悪いのではなく、黒地の上で見え方の条件が変わるということです。
その差を知らないまま進めると、画面では気持ちよかった絵が、実物では少し弱く見えることがあります。
網点は、黒地向けに見え方を整える変換
網点は、雰囲気づくりの加工というより、黒地でも濃淡を見せやすい形に整えるための変換として考えた方が自然です。
必要になるのは、見えにくい部分を補うためだけではありません。
黒地の上で陰影が奥行きとして見えること。
白が浮きすぎないこと。
全体が重く見えすぎないこと。
この3つがそろうと、同じ絵でも佇まいがかなり変わります。
どんな絵で必要になりやすいか
網点が役に立ちやすいのは、次のような絵です。
- 写真ベースの絵
- 陰影が多いポートレート
- 金属やバイクのように光と面が多い絵
- 毛並みや空気感を見せたい動物の絵
- やわらかいフェードや薄い光を含む絵
逆に、最初からベタ面だけで成立している絵は、網点が主役でないこともあります。
大事なのは、何でも網点にすることではなく、残したい見えが黒Tでそのまま出るかどうかです。
必要性は、設定より前後比較で見える
黒Tで網点が必要になるのは、絵の佇まいや空気感を整えるためでもあります。
その意味は、細かい設定を見るより、前後比較をすると早く伝わります。
- 通常状態
- 黒地で見たときの印象
- 網点変換後
この3つを並べると、どこが残りやすくなったか、どこが重く見えやすいかが見えやすくなります。
終わりに
網点は、黒Tで情報を無理に増やすためのものではありません。
黒地の上でも、陰影や空気感を気持ちよく見せるための変換です。
まずは、通常状態と網点変換後を並べて、必要性を前後差で確認してみてください。